土地の活用方法としてトランクルーム経営を検討する人は多いです。ただ、ネットで調べると「儲からない」という言葉が目につくこともあります。実際のところ収益は出せるのか、それとも本当に厳しいのか気になるところでしょう。本記事では、トランクルーム経営が儲からないといわれる背景や収益を上げるための工夫について解説します。
トランクルーム経営が厳しいといわれる背景とは
「トランクルームは儲からない」といわれる理由はいくつかあります。しかし、すべてのケースで利益が出ないわけではありません。まずは、経営が厳しいといわれる背景を見ていきましょう。必ず利益が出ると約束された土地活用ではない
トランクルーム経営は、遊休地を活用できる方法として注目されていますが、始めれば必ず利益が出る事業ではありません。運営方法には、自分で管理する方法や管理会社へ委託する方法、一括借り上げなど複数の方式があります。それぞれ収益や手間が異なるため、土地や目的に合った方法を選ぶことが重要です。また、コンテナや設備の設置、防犯カメラや看板の設置など初期費用がかかるほか、固定資産税や光熱費などの維持費も発生します。収入だけではなく支出も考えながら運営する必要があります。
収支のバランスが重要になる
トランクルーム経営は、収益と支出のバランスがそのまま利益につながります。利用者が集まらない状態が続けば、維持費だけがかかってしまい、期待していた利益を得ることは難しくなります。そのため、土地の需要や初期費用、毎月の維持費などを事前に確認し、長く運営できるかどうかの見極めが欠かせません。利益だけを見込んで始めるのではなく、長期的な収支を考えて計画を立てることが大切です。
トランクルーム経営が利益を出しにくい理由
収益が伸びにくいといわれる背景には、いくつか共通する理由があります。事前に知っておけば、失敗するリスクを減らせます。1室あたりの収入が大きくない
トランクルームは収納スペースを貸し出す事業のため、賃貸住宅と比べると1区画あたりの利用料は低めです。そのため、多くの利用者を確保できなければ充分な売上につながりません。高い利益を最初から期待するよりも、初期費用や維持費を抑えながら安定した運営を目指す考え方が重要になります。
税金面で有利になりにくい
トランクルームを設置した土地は、住宅用地としての特例が適用されません。住宅が建っている土地と比べると、固定資産税や都市計画税の負担が大きくなる場合があります。そのため、収益だけではなく税金も含めた収支を考えておかなければ、思ったより利益が残らないケースもあります。
競合施設が増えやすい
近年はトランクルームの需要が高まり、市場全体も拡大しています。その一方で、新しい施設も増えているため、競争が激しくなりやすい点には注意が必要です。近くに新しいトランクルームができると、利用者が分散したり、価格競争になったりする可能性があります。競合との差を出せるサービスを考えることも大切です。
立地によって結果が大きく変わる
トランクルーム経営では、土地選びが収益を左右します。競合が少ない場所でも利用者がいなければ空室が増え、都市部のように需要が高い地域では競争が激しくなる場合があります。そのため、周辺人口や住宅事情、競合施設の数などを事前に調べ、市場を分析したうえで運営することが成功への近道です。
トランクルーム経営で安定した収益を目指すには
「儲からない」といわれることもあるトランクルーム経営ですが、事前の準備や運営方法の工夫により収益を伸ばせる可能性があります。長期的な収支計画を立てる
収益を安定させるためには、毎月の収入だけではなく支出まで細かく把握することが重要です。コンテナや設備の導入費用に加え、管理費や修繕費、固定資産税なども考慮したうえで収支計画を立てましょう。開業時だけではなく、数年先まで見据えて資金計画を考えておくと、急な出費にも対応しやすくなります。また、満室になるまで時間がかかるケースもあるため、空室がある状態でも無理なく運営できる計画を立てることが大切です。
地域の需要を充分に調査する
トランクルーム経営では、立地選びが収益を左右します。周辺に住宅が多い地域なのか、収納スペースを必要とする人が多いエリアなのかを事前に調査し、需要を見極めることが重要です。あわせて、近隣の競合施設の数や料金、設備内容なども確認しておくと、価格設定やサービス内容を考えやすくなります。市場調査をしっかり行ってから開業することで、空室リスクを抑えやすくなるでしょう。
利用者が選びたくなる環境を整える
安定した収益を目指すには、新規利用者を増やすだけではなく、長く利用してもらう工夫も欠かせません。利用しやすい料金設定や清潔な施設を維持するのはもちろん、防犯設備を整えるなど安心して利用できる環境づくりも重要です。利用者の満足度が高まれば、長期利用につながるだけではなく、口コミによる集客やリピーターの獲得も期待できます。競合との差別化を意識しながら、利用者目線でサービスを充実させることが、安定した経営につながります。
まとめ
トランクルーム経営は「儲からない」といわれることがありますが、その理由の多くは収益性や立地、競争環境などにあります。初期費用や税金、維持費まで含めて収支を考えずに始めると、期待した利益を得られない可能性があります。一方で、需要のある立地を選び、綿密な収支計画を立て、利用者のニーズに合ったサービスを提供すれば、安定した運営を目指すことも充分可能です。土地活用を成功させるためには、目先の利益だけではなく、長期的な視点で計画を立てることが大切です。-
引用元:https://www.inaba-box.jp/landuse/