トランクルームの経営に最適な立地とは?需要の基礎を学ぼう!

公開日:2026/06/15
立地

トランクルーム経営を成功させるためには、設備や料金設定だけでなく、出店する立地選びが重要なポイントになります。しかし、初めて開業を検討している方にとっては、どのような場所を選べば利用者の需要を見込めるのか判断が難しいものです。本記事では、トランクルーム経営に適した立地の特徴や選定時のポイントについて紹介します。

トランクルームの経営は立地で決まる

トランクルーム経営は、収納スペースを利用者に貸し出すシンプルなビジネスです。そのため、設備やサービス内容だけでなく、どのエリアに出店するかが収益を大きく左右します。

利用者のニーズがある場所に店舗を構えられれば安定した稼働率が期待できますが、需要の少ないエリアでは集客に苦戦する可能性があります。トランクルーム経営を検討する際は、まず立地や周辺環境を十分に調査し、ターゲットとなる利用者が存在するかを見極めることが重要です。

商圏は店舗から半径2kmが目安

トランクルームの利用者は、自宅や職場の近くにある施設を選ぶことが多いです。そのため、一般的には店舗から半径2km程度が主な商圏とされています。この範囲内に十分な需要があれば、安定した利用者の確保が期待できます。

ただし、単純に人口が多ければよいというわけではありません。重要なのは、収納スペース不足に悩む人がどれだけいるかという点です。そのため、商圏内の住宅事情や世帯構成なども合わせて確認する必要があります。

共同住宅が多いエリアは有力候補

屋内型トランクルームの主な利用者は一般家庭です。とくに収納スペースが不足しやすい共同住宅に住む世帯は、トランクルームの利用ニーズが高いと考えられます。マンションやアパートは戸建て住宅に比べて居住面積が限られているため、季節用品や趣味の道具、思い出の品などを保管する場所に困るケースが少なくありません。そのため、店舗の周辺に共同住宅が多いエリアは有望な出店候補となります。

小規模事業者も重要なターゲット

トランクルームの利用者は一般家庭だけではありません。個人事業主や小規模企業も有力な顧客層となります。小規模な事業所では、事務所スペースを最小限に抑えて固定費を削減しているケースが多く、書類や備品、資材などの保管場所に困ることも多いです。

そこでトランクルームを活用することで、必要な保管スペースを確保しながら事務所の効率的な運用が可能になります。そのため、住宅地だけでなく、小規模な事業所が集まるエリアも需要が期待できる立地といえるでしょう。

立地が良くても出店できない地域もある

トランクルーム経営では、周辺に十分な需要が見込める立地を選ぶことが重要ですが、立地条件が良いからといって必ずしも出店できるとは限りません。その理由の一つが「用途地域」による建築・利用制限です。用途地域とは、都市計画法に基づいて土地の利用目的を定めたもので、住宅地や商業地、工業地など、それぞれの地域ごとに建築できる建物や営業できる施設が制限されています。

トランクルームも例外ではなく、出店できる地域が決められています。一般的に、トランクルームの出店が可能となるのは「第二種中高層住居専用地域」以上の用途地域です。一方「市街化調整区域」や「第一種低層住居専用地域」「第二種低層住居専用地域」「第一種中高層住居専用地域」などでは、原則としてトランクルームを出店することができません。

そのため、人口が多く共同住宅も集まる魅力的なエリアであっても、用途地域の制限によって出店が不可能なケースがあります。トランクルーム経営を検討する際は、商圏や周辺環境だけで判断するのではなく、候補となる物件や土地がどの用途地域に指定されているのかを事前に確認することが大切です。

不人気な不動産がトランクルーム経営で化けることも

一般的な不動産経営では、人気が集まりにくい物件は入居者を確保するためにコストが多くかかる傾向があります。また、せっかく契約に至っても生活上の不便さから短期間で退去してしまうケースも少なくありません。

しかし、こうした不人気物件がトランクルーム経営では大きな強みになることがあります。トランクルームの利用者は居住目的ではなく荷物の保管を目的としているため、住宅と同じ条件で物件を評価するわけではありません。

そのため、賃貸住宅としては競争力が低い物件でも、周辺に収納ニーズがあれば十分に需要を見込めます。一方で、住宅や店舗として人気の高い物件は賃料収入を得やすいため、あえてトランクルームへ転用するメリットが小さい場合があります。トランクルーム経営は、不動産として活用しづらい物件の新たな価値を引き出せる点が大きな魅力といえるでしょう。

まとめ

トランクルーム経営を成功させるためには、設備や価格設定だけでなく、需要を見極めた立地選びが欠かせません。とくに、共同住宅が多いエリアや小規模事業者が集まる地域は、収納スペースへのニーズが高く、有力な出店候補となります。一方で、用途地域による制限があるため、出店前には法的な条件を確認することも重要です。また、一般的な賃貸経営では活用が難しい不人気物件でも、トランクルームとして新たな価値を生み出せる可能性があります。立地の特性や地域の需要を正しく分析し、不動産の可能性を最大限に引き出すことが、安定したトランクルーム経営への第一歩となるでしょう。

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