
所有している土地を空き地として放置することにはさまざまなデメリットがあります。それぞれの土地にあった方法で活用すれば、毎月安定した収益を得ることも可能です。今回は空き地の活用について、具体的な活用事例10選や検討すべき事項・ポイントについてもくわしく解説するため、空き地を所有している人はぜひ参考にしてください。
空き地を活用しないことの問題点とは
空き地を活用せずに放置していると、倒壊や外壁落下、害虫の発生などで売却が難しくなるケースもあります。また、景観の悪化を招いたり、悪臭が発生したりすると、地域住民に迷惑がかかってしまうでしょう。さらに、空き地の維持費用や固定資産税、都市計画税などの各種費用がかかることもデメリットのひとつです。
空き地活用のアイデア10選を紹介
用途が見つかっていない空き地を所有している人は、空き地活用の具体的なアイデアを知っておくとよいでしょう。ここでは、空き地活用のアイデアを10通り紹介します。賃貸物件を建てる
賃貸物件としてアパートやマンションを建設すれば、安定した賃料を得られるほか、節税にもつながるのが魅力です。空き地のまま放置した場合と比較すると、固定資産税や都市計画税が安くなるのはもちろん、相続税評価額の減額も受けられます。経営業務に時間が割けない場合、専門業者に委託するのもひとつの手です。戸建て賃貸を経営する
近年では、アパートやマンションではなく戸建ての賃貸が注目されています。とくに子育て世代の人たちにとっては、戸建てであれば子どもの声や足音を気にする必要がないことからも人気を集めています。また、戸建ての賃貸であれば最終的に中古物件として売却する選択肢もあるのが魅力です。駐車場として貸し出す
月極駐車場やコインパーキングとして空き地を活用すれば、最小限のリスクで収益を得ることが可能です。駐車場は賃貸物件を建設するのが難しい形状・大きさの土地であっても運用しやすく、まずは手軽に収益を得たいという人にもおすすめの活用方法となります。事業用の土地として貸し出す
空き地のまま土地を企業に貸し出し、土地を借りた企業が店舗などの事業用建物を建設する方法です。契約は基本的に長期になるため、借り手が見つかれば長く安定した収益を得られます。太陽光発電を設置する
太陽光発電は屋根に設置されているイメージをもつ人が多いですが、空き地に野立てとして設置することも可能です。太陽光発電は初期費用が高額であり、費用回収までには10年以上かかるため、長期的な活用を見据えている人に向いているでしょう。コインランドリーをつくる
コインランドリーは自営・フランチャイズのどちらかで運営するのが一般的です。とくに周辺にコインランドリーがない地域であれば、競合がないことから顧客を確保しやすいでしょう。資材置き場として貸し出す
資材や重機の置き場は建物を建設する必要がないため、空き地の状態のままコストなしで貸し出せるのがメリットです。需要は地域によっても異なりますが、地方の土地でもすぐに借り手が見つかるケースもあります。自動販売機を設置する
自動販売機は専用の設置業者に商品の補充や売上管理をすべて任せられるため、土地のオーナーは維持費用を支払うのみです。土地が狭い場合でも活用しやすく、収益の取り分は売上全体の2割程度であるのが一般的です。農園として貸し出す
地方の変形地・狭小地で賃貸物件や駐車場としてのニーズが少ない場合、農園として貸し出す選択肢もあります。土地全体をそのまま貸し出すのはもちろん、ある程度面積があれば区画を分けて複数人に貸し出すことも可能です。トランクルームをつくる
トランクルームは自営・フランチャイズ・一括借上などの方法で運営できます。駐車場と同じく変形地や狭小地でも活用しやすく、初期費用・維持費用を抑えながら収益を得ることが可能です。空き地活用の前に確認すべき事項
使っていない空き地を活用したい場合、まずは考えておくべきいくつかのポイントがあります。ここでは、空き地を活用する前に確認しておくべき事項についてくわしく解説します。法律による規制がないか
土地には法律によるさまざまな分類があり、活用方法に制限を受ける場合も少なくないため注意が必要です。たとえば、市街化調整区域は建物を建設できず、第一種低層住居専用地域には店舗を建てることは認められていません。まずは空き地があるエリアの法規制をしっかりと確認しておきましょう。地域としてどの活用方法のニーズが高いか
先述の通り、空き地活用にはさまざまな選択肢があります。初期コストや得られる収益から活用方法を選択することも重要ですが、もっとも重視すべきであるのは地域としてのニーズです。土地活用を始めても借り手がつかない・顧客がいないという状態に陥っては意味がないため、競合について調べたり、不動産会社に相談したりするとよいでしょう。