
土地活用で収益を得るにはある程度広い土地でなければならないと考える人が多いですが、地域のニーズに合った活用方法を選択すれば狭小地でも十分に収益を得ることが可能です。今回は狭小地の活用について、狭小地の概要・定義から活用のメリットとデメリットのほか、具体的な活用事例などもくわしく解説するためぜひ参考にしてください。
そもそも狭小地とは
狭小地とは、文字どおり狭い土地全般を指します。ここでは、狭小地の概要やくわしい定義、狭小地が生まれる理由についてくくわしく解説します。狭小地の概要
狭小地には面積などの詳細な条件が定められているわけではなく、一般的に狭いと感じる土地をまとめて狭小地を呼んでいるケースが大半です。目安としては15〜20坪までの土地を指すことが多く、平米数にすると約50〜60平米までの面積が狭小地となります。狭小地は単に狭いだけの土地もありますが、台形・三角形などの変形的な形の土地が多いのも特徴です。
狭小地が生まれる理由
狭小地は土地を整備する過程で生まれるケースが多いです。たとえば、土地の形を整備して分譲する場合、きれいな形を作る中で余ってしまう部分は小さく変形的な狭小地として残ってしまいます。また、そのほかには都市開発の過程で狭小地が生まれたり、相続時に複数の相続人で土地を分ける際に小さな土地ができて狭小地となったりする場合もあります。
狭小地を活用するメリット・デメリット
狭小地の活用にはさまざまなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあるため注意が必要です。所有する狭小地を効果的に活用したい場合には、メリット・デメリットの両方をしっかりと押さえておきましょう。ここでは、狭小地を活用することのメリット・デメリットのそれぞれをくわしく解説します。狭小地を活用するメリット
狭小地は土地の面積が小さいため、活用時にかかる初期費用が安く済むケースが多いです。土地活用にはさまざまな方法がありますが、基本的にはどのような活用方法を選択しても面積の大きさに比例して初期費用も高くなる傾向です。狭小地は土地が狭い分、初期費用を抑えやすいのはもちろん、維持費用についても通常と比較すると安くなるでしょう。もちろん、土地が狭いことから固定資産税も低額に抑えられます。
また、土地活用でもっとも重要となるのは周辺地域のニーズに合った活用方法を選択しているかどうかです。もちろん、土地の広さや立地によっても現実的に収益を見込める活用方法は絞られるものの、たとえ辺鄙な場所にある狭小地であってもニーズを的確に掴んだ活用方法を選択することで継続的に収益を確保できます。
周辺エリアのニーズ調査が難しい場合や、土地活用に挑戦するのが初めての場合には、不動産会社などでプロのスタッフにアドバイスをもらうのもひとつの手です。
狭小地を活用するデメリット
狭小地は面積が狭いため、広い敷地が必要となる土地活用には向きません。土地が狭ければ狭いほど活用方法も絞られてしまうため、立地や形状なども考慮しながら最適な選択肢を見つけなければなりません。狭小地の中でも比較的大きい土地であれば建物を建設しようとする人もいますが、床面積が小さい分空間を建てに活用することが必須となるため、建物の階数が増えて建築コストがかさみやすいのもデメリットとなります。
さらに、自身での活用が難しい場合には土地を売ることで別の資産に買い替えることを検討するのも方法のひとつですが、狭小地は面積が小さい・形状が整っていない・閉塞的な空間になりやすいなどの理由で、そもそも買い手が見つからなかったり、安値での売却となったりする可能性が高いです。
狭小地の活用例を紹介
狭小地を活用する方法はさまざまです。ここでは、具体的な活用事例についてくわしく解説します。駐車場・駐輪場
駐車場・駐輪場には広い敷地が必要であると考える人もいますが、とくに都心部であれば数台分のみの駐車場でも十分に需要があります。コインパーキング・月極駐車場・予約式駐車場などのさまざまな方式があるため、ニーズに合ったものを選択しましょう。また、駐輪場は時間貸し・月極の2種類が基本となります。