
空き地はうまく活用することで安定した収益を生み出せますが、都会と地方では向いている活用方法や注意すべき点が大きく異なります。今回は田舎の地方エリアの空き地活用について、具体的な活用事例や、活用方法を考える際に注意すべきポイントなどをくわしく解説します。空き地の活用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
田舎でできる土地活用法15選
使っていない土地を空き地のまま所有していると、手入れが行き届かないことから近隣トラブルにつながったり、固定資産税などの高額な維持コストがかかったりするというデメリットがあります。空き地活用にはさまざまな方法がありますが、田舎エリアならではの活用事例を知っておくことで地方の土地でも有効に活用することが可能です。ここでは、田舎でできる土地活用の方法15選を紹介します。
外国人研修生専用の賃貸物件
最近では地方で外国人研修生を受け入れる体制が整備されつつあり、基本的に外国人研修生たちは寮で生活することが多いです。周辺エリアで外国人研修生を受け入れている企業があれば、研修生専用の賃貸アパートとして貸し出すことで長期にわたって安定した収益を得られるでしょう。老人ホーム
空き地に老人ホームを建設して貸し出す活用方法です。住宅メーカーの中には老人ホームを含む土地活用に精通している企業もあるため、活用について相談すればニーズ調査もしてもらえます。土地オーナーによる管理業務はほとんどなく、退去リスクも低いのがメリットです。ガレージハウス
そもそもガレージハウスとは、戸建住宅にガレージをつけた物件を指します。ガレージハウスを建設して賃貸物件として貸し出せば、車を趣味とする人向けの物件として収益を得られます。ガレージハウスを建設するには広い敷地が必要となるため、田舎で所有している土地が広い場合にはとくに向いているでしょう。
コンビニ
周辺にコンビニが多いエリアでなければ、空き地にコンビニを建てて活用するのもひとつの方法です。田舎のコンビニは十分な駐車スペースを確保することが必須となるため、交通量の多い広めの土地があればコンビニとしての賃貸ニーズが高くなるでしょう。事業用賃貸
田舎の空き地は地域の企業に店舗用の土地として貸し出すことも可能です。事前に建物を建設して貸し出すよりも、田舎の地域活性化を目指す事業者と協力して賃貸のスタイルを模索するのがよいでしょう。民泊
近年では民泊ニーズが高まっているため、周辺エリアに観光客が多い地域であれば民泊施設を建設・運営するのもよいでしょう。民泊経営を専門業者に委託しておけば、最小限の手間で収益を得ることが可能です。農家民宿
そもそも農家民宿とは、農業体験を提供する民宿です。農家を営む人が民宿を経営しながら農業体験指導を行うサービスであり、外国人観光客を中心にニーズが高まっています。農家民宿も民泊と同様、専門の業者に運営を委託しておけばサービス提供の手間がかかりません。サブスク住宅
サブスク住宅は月額料金を支払っている期間内は対象となる住宅を自由に使えるサービスであり、旅行者を中心に人気を集めています。住宅を建設したら、サブスク住宅サービスを運営している業者に物件を登録することでかんたんに貸し出すことが可能です。産業廃棄物処理
産業廃棄物処理場は都心に設置するのが難しいことから、田舎の土地を活用する事例が非常に多いです。土地オーナーは物件を建設する必要がなく、空き地のままの状態で借地として貸し出すため初期コストもかかりません。キャンプ場
自然か多い田舎の空き地はキャンプ場として活用することも可能です。キャンプ場の予約サイトに登録しておけば、キャンプ地を探している人がサイトをとおして予約します。サバイバルゲーム
最近ではサバイバルゲームが流行しており、とくに山林地域ではおすすめの活用方法です。キャンプ場と同じく専用の予約サイトに登録して利用者を集めます。太陽光発電
太陽光発電は建物の屋根部分に設置するというイメージが大きいですが、農地の上部に設置したり、空き地にそのまま設置したりすることも可能です。太陽光発電は初期費用が高額となるため、長期的な土地活用を検討している人におすすめの選択肢です。農園賃貸
農地法によって農地以外の活用が難しい空き地の場合、農園として賃貸するのもよいでしょう。利用者に直接貸すのはもちろん、農地中間管理機構に賃貸する形で活用するケースも多いです。トランクルーム
トランクルームは自営で貸し出すのはもちろん、専門業者に一括借上げしてもらって引用する方法もあります。田舎でもニーズが高いエリアもあるため、まずは業者に相談してみるのもよいでしょう。売却
空き地の活用が難しい場合、売却して収益を得るのもひとつの手です。売却のみでは継続的な収益は得られないものの、売却代金を活用してワンルームマンションを購入・運用するなどの方法を取れば、空き地をほかの資産へ買い替えることが可能です。田舎で土地活用をする際の注意点
地方の土地は都会と比較すると価格が安く、あえて借りる選択を取らなくとも自分で購入しようと考える人が大半でしょう。とくに空き地が多いエリアでは賃貸のニーズが非常に低く、そもそも活用が難しいケースもあることを頭に入れておく必要があります。また、農地法や都市計画法によって活用が制限されるケースも少なくないため、法規制についても把握しておくことが必要です。